間違いだらけの中学受験+α

小さい小さい個人塾の塾長ブログです。

豊高がヤバい!

大阪府豊中高校の2019年度の進学実績は、国公立大学は現役生で41.1%でした。

旧帝国大学では…
京大  5名
阪大 34名
神大 26名
北大  3名
名大  1名
九大  3名

合計 72名(卒業生392名)、18.4%。
この中には文理学科でない生徒も含まれています。


この合格・進学した子ども達の中には、予備校・塾に通っていた人も多いかもしれません。でも、72名の多くはクラブ活動を3年生までしていたというのです。

本当に学校生活を楽しみ、クラブ活動に励み、勉強にも励んだと言えると思います。

 

北野高校となれば、もっと強烈で豪快な大学実績です!でも、クラブもやって、学校生活を楽しんでいます!もちろん、塾・予備校にも行っています。


ところが、一方で、私立高校の大学実績、特に高1から必死に勉強をさせる多くの中堅私立高校の大学実績は、ここまで高いかというと、そうでもありません。


あえて、数字には出しませんが、中堅私立高校の多くが、ここまでの実績にはならないです。


それなら、何のために、高校1年生から毎日、毎日、朝から晩まで勉強をさせているのだろう?そのことを疑問に思いませんか?


よく私は、そんなに勉強したらアホになる、と子ども達に言っています。

 

なぜなら、同じ思考パターンに偏っていては、とてもじゃないが、難関国公立大学の入試問題を解くことなんてできないからなのです。まして、社会に出たら、偏った考え方では、働いていけません。

 

柔軟な思考や発想は、勉強だけで得られるものではありません。


もっともっと、運動や遊びの中から学ぶべきことがあるのだと思います。

 

集中力、思考力、判断力、決断力、実行力、時間管理力など、どれもこれも、勉強だけで養っていては、大きく育てることはできないし、身につけるのに時間がかかるのです。

 

そのために学校生活の中で、周囲の人と関わり、一生懸命にクラブ活動をすることも、結果的に大きく役立っているのです。

 

ただ、学習習慣がついていない人がすると、ただ、クラブ活動だけ!みたいな学校生活になる可能性は高いことは間違いありません。


そんなことを考えていると、一体、中堅私立高校はどうしたいのだろうか?と思ってしまうのです。


どこの私立高校も似たようなもので、7時間授業の後、塾のような講座がまだ2コマ分くらいついている。と言うことは1日9時間授業!

 

そこまでしないと勝てないのか!…って、公立高校に大学実績、勝ってませんけど…。

 

それなら、何のために、思春期の大切な時期にそんな学校にわざわざ行くのかって、思いませんか?公立高校に不合格になったとしても、私なら行かないですね。

 

自分の時間をそこまで制約されるなんて、とんでもないことです。


高校は予備校ではありません。

 

何のために、どこの高校に行くのか、しっかりと考えて欲しいと思う、今日この頃です。

 

イシダ塾 谷 圭祐