間違いだらけの中学受験+α

小さい小さい個人塾の塾長ブログです。

誰も知らない…

随分古い映画である。『誰も知らない』(2004年)を見た。
監督は巣鴨であった子ども置き去り事件にヒントを得て制作したという。
その前情報だけを持ってみたのだが、出演している子ども達が可愛くて、まとめに見ておれなくなった。
こんなひどい話が実際にあるなんて信じられない。それも1980年代に…。

成熟しきった社会は、そこはかとなく冷酷になるものなのか。
弱者に手を差し伸べようと色んな文言が飛び交うが、結局のところ救い切れていない。

一方で、では恵まれた環境に生まれた子は本当に幸せか?問えば、それも満点ではない気がする。
成功とか、幸せというゴールをどこに設定するかで違ってくる。

そういう意味で、私が望む姿は活き活きとした目を持った子どもである。
子どもは本来、いっちょかみで、要らん事しいで、遊び好きなのだ。
口を開けば『勉強しなさい』では、親子の絆もできにくいのではないか。

よく面談の時に親御さんに言うことなのだが…
『生まれた時の喜びを忘れない』で居てほしい。
生まれた瞬間に、この子を国立大に入れたいなんて誰も思わないだろう。
ところが年を経る毎に変ってゆくのである。

私は、本当の意味で、子どもを守るオトナで居たい。