間違いだらけの中学受験+α

小さい小さい個人塾の塾長ブログです。

かみ合わない会話

ここ数年、仕事上で知り合った子に多い現象。
それは会話が噛み合わないということ。
よく観察するとその中にもいくつか種類があるのだけど…。
ざっくり言えば、やはり語彙が貧弱であることが大半を占めている。
そして、話す・聞くという攻守の入れ替わりの妙を知らない子が多い。

どうしてこんなことになるのだろうか。
私には持論があるのだが、それは母と子の接触時間の不足が原因の一つであると憂いている。
学校いや、主に塾で習うことが膨大すぎて、生活知が追い付いていない。
そして残念ながら語彙力の不十分さから塾で習ったこともうまく消化できていない。

質問をしている最中に何か気になる言葉が出ると、本流の流れをもはや辿らなくなり、『そこ』ばかり気にかかるらしい。
授業ではない、個別の質問である。

ある子のお母さんにおうちではなるべくテレビを消して、ラジオを聞かせたらどうですか?と提案してみた。
現実問題としてはなかなか難しいだろう。
でも、本当に国語のできない子が多すぎる。
これではすべての教科の向上は望めないのではないかと恐ろしいわけである。