速読という怪物
私はこの件についてはとても責任を感じている。
以前の自塾で速読していたからである。
右脳開発と速読。
なんと魅惑的な言葉だろうか。
今となっては浅慮を悔いている。
最近、速音読という言葉をよく耳にする。
もちろん読み取りは速いに越したことはない。
が、速読みありきではだめである。
日本語っちゅうのは『言外ににおわす』ニュアンスが良いのである。
だから速く読んじゃったら元も子もない。
それとたくさんの文章に触れた人は訓練しなくとも速く読めている。
センター試験で云々というのは煽りの宣伝文句でしかない。
文節に切りながらしっかり読む。
国語の質問でその部分を読んであげただけで解決することが多いのである。
だから、学校教科書の音読宿題は実は大切なのである。