美容師の独立
もう何年前になるかな?20年ほども前のことになろうか。
私は伊丹という町(田舎)に住んでいて、近所にとても腕のいい美容師がいた。
見つけてから数年間そやつが居る美容室に通っていた。
彼が切るとまとまりがよかったのである。
ある日、いつものように美容室に行った。
すると店長さんが一人ぽつねんとしていた。
I:いらっしゃい!
A:こんにちは…。あれ?
I:そうなんですよ。彼は先月末に急に辞めました。
A:え?そうなん。。。
I:担当していたお客さんのリスト渡してあるので、連絡あるはずですよ~。
A:。。。。
I:あ、私でよければ切らせてもらいますけど。。
ということでその店長さんとの長い付き合いが始まったのである。切ってもらってみたら前の人より圧倒的に上手かった。
さらに、雇っていた店員に出ていかれて、恨み言一つ言わず、リストまで渡す、その懐の深さ。これにやられたのである。
今でもあのはさみさばき?が懐かしい。
どんな感じにします?といいながら髪を触った瞬間に、上手い!と感じたカットマンだった。