間違いだらけの中学受験+α

小さい小さい個人塾の塾長ブログです。

そんなに急いで…

冬休みに中学生に宿題を出した。
皆同じ学年なのでやりやすいからである。
ただ学校の進度はめちゃくちゃ速いのである。
公立と比べて平均1年以上、科目・単元ではさらに速い部分もある。
まぁ、一貫だから、速く速く!という『ニーズ』にこたえているのだろう。

が、本当にこれでいいのか。

じゃ、高校範囲に入っている生徒は中学内容はきちんと習得できてるのね?(^^;
というわけでやってみた。

予想通りである。
決して褒められた結果ではなかった。

私はいつも思う。
勉強ってビルの建築に似ていると。
土台のコンクリートがしっかり固まってないところにどんどん積み上げていったら建物がこけてしまうのではないのか。

子どもの学力もそうだと思う。
基礎固めをしっかり時間をかけてしておかないと『高い建物』は出来上がらない。

『彼ら』を見ているといつも塾で宿題ばかりをする。
ま、補習の意味で来ているのだからそれでいいのだろうが…。
私は不満である。
式の計算もきちんとできないのにどんどん複雑な内容に入っていって何になるのか…。

ある生徒に地味な宿題を課した。
私の指示が初めは理解できなかったらしい。
『単語帳を作ろう』ってのがわからんらしい。
世も末である。
単語は書いて覚えなきゃ。

彼は今一生懸命ニュークラウンの本文から単語を抜き出している。
頑張れ少年。
その努力はいつか、いや近々に報われるから。

一貫校の先生に問いたい。
そんなに急いで全員東大や京大にいかせるお積りですか?

ピラミッドのてっぺんに合わせた指導って、どっかの大手塾そっくりである。