間違いだらけの中学受験+α

小さい小さい個人塾の塾長ブログです。

グローバル、グローバルと言うけれど…

グローバル化』ということばを耳にする。英語が話せないと役に立たない…そんな思いで親は乳幼児期から高い月謝を払うことになる。結構なことである。が、少しではあるが、英語習得を主とする『ガッコウ』にかかわった経験から言えば、小さい頃から英語、英語とやってきた子の中にはアンバランスな成長をしてしまった子が少なからずいる。楽天だったか、どこかの企業が、『英語ができる人』を優遇して採用していたのを辞めたという話を聞いた。さもありなんである。英語より仕事のできる人が必要だと。自明の理である。
さらに言うなら、海外に出ていく前に『日本』を習得せよと言いたい。何故なら相手は必ず聞いてくるからである。お前は普段着物を着るのか?お茶(茶道の)を常に飲んでいるのか?日本の風俗・風習を根掘り葉掘り聞いてくる。話が煮詰まると歴史や政治も聞いてくるかもしれない。
君は日本を語れるか?天皇について語れるか?そんなことも説明できないで、日本人でございますと言って世界に出るんではないと私は常々子ども達に言うのである。
予防接種してから渡航するように、『日本人度テスト』に合格してから世界に出て行ってほしい。これは大まじめに言っている。そういう意味で言えば、中学受験や高校受験で社会(特に日本史)を必須科目にしない傾向は正すべきかもしれない。