八方美人
丸三カ月経過したところでオリジナルメンバーの一人が去ることになった。
塾を続ける、辞めるというのは大方の理屈が似通っている。
が、この子の場合はそこに少し特殊な事情があって、それを踏まえた上でお預かりしていた。
が、小さいとは言っても、一度開けてしまうと自分にも予想がつかない展開もでてくる。
ひとり一人を見る…というのは、ちょっと誇大な表現になってしまうのだ。
自分でいうのもなんだけれど、イシダ塾はかなり頑張って対応していたつもりだった。が、ニーズには応えきれず、結局塾の都合を優先させていただく決断をした。
(具体的に書けなくて、居心地がわるいのだが、それじゃ辞めればいいのだが、やはり書き残しておきたいので、このまま続行します…)
水曜日が最後の受講となった。
授業時間本体は、ちょっとモノが挟まったような雰囲気だった。
分けれ際に、声をかけたところ“また、来ていいですか?”と返してくれたことが救いになった。
“がんばりや!”と背中に声をかけた。
先は決して安易でないことは当事者全員がわかっている。
少々、辛い別れであった。