間違いだらけの中学受験+α

小さい小さい個人塾の塾長ブログです。

match the hatch

“match the hatch”という釣り用語がある。
子ども達の勉強を釣りごときに例える失礼を許していただきたい…。

で、この言葉は欧州で起こったフライフィッシングの用語である。
イギリスの釣り人は疑似餌が多い。虫に似せたフライ、魚などに似せたルアー。
match the hatchはフライを選ぶときに今の捕食に合った毛ばりを選べという意味である。

私はこの言葉の奥にある意味を実践したいと思っている。
子どもはみんながみんな理屈通りには育たない。
型にはまらない子が多い。
が、今子ども達に勉強を見ていて、ぞっとするのが『画一』ということだ。
もちろん、共通項が多いのは当たり前だが、どこの学校も『独自性』がなさすぎる。
みな同じことをやっている。

そして、塾までもが判じ物のように同じなのだ。
スポーツ界と同じで、先生が転職するのでノウハウが広がったのはわかるのだが、どれも亜種ばかりで、しかもシステムで伸ばそうとしている。
多人数を相手に授業を運営するのは大変ではある。
が、もう少し細かに一人ひとりを見てあげないと、子どもは伸びない。
ま、そういう現状があるから当塾のような存在が意味を持つのだろうが…。

数の論理を振り回してきた大手塾が、その『数』を失なったら、どうなるのか…。

餌が合わないと、魚は見向きもしないのである。