間違いだらけの中学受験+α

小さい小さい個人塾の塾長ブログです。

頭、使ってる?

至極当たり前の話だ。
勉強は頭を使う。わからない部分をすっきりするまで考える。この繰り返しで理解や思考のパターンができてゆく…。

子ども達の質問を受けているとき、子どもによく尋ねることがある。
それは…。
ん?この問題、初めて?授業で聞いてきたんじゃないの?
受けてきたところだという。
なるほどノートも取っている。
が、1丁目1番地から質問してくるのだ。
じゃ、授業で何してるの?

正味が60分前後の講義であるとすると、そうはたくさんの内容はできないはずだ。
例えば算数であると5問が限界だろう。
授業をしていて、あ、これはわかっていないなと感じても、先に進めなければならない授業…例えば次回に復習のテストがあるので内容をとにかくやり切らないと他のクラスとの差が出て問題となるとか…ならば、説明するだけして、あとは宿題やって“解き方を覚えて来い”式になる。暗記中心の教科なら、“ここテストに出る(出す)から覚えて来い”となる。

システムで子どもを伸ばすというのは、こういうところに問題があるのだ。
たくさんのクラスが能力別で編成できているなら質問の難易度も似通っているので無駄も少なくなるのだろうが、大雑把なクラス編成だとクラスのどのあたりにターゲットを絞って授業を展開するのかはとても難しくなってくる。上の下も放置となるのだ。

大手塾に通っている子が個別指導の塾にも通う必然性がここにある。
こういう現状を目の当たりにするととても複雑な気持ちになる。