難儀
昨日、塾は満杯だった。
そこに、少々難儀を抱えた子が居た。
どうやって迎えてあげようか…?と思案したが、そんなものは子ども達のパワーで消し飛んだ。
やや曇り気味の表情でドアを開けたが、直後に笑い声の中に引きずり込まれ、気が付いたら本人も笑っていた。
うん、うん、よしよし。
やや時間をおいて、その子が質問で私を呼んだ。
どれ?
この問題。
問題文を読んでいる私に、その子はそっと囁いた。
今の自分に起こっていることを告げてくれた。
そうか、そうか、わかった…とだけ言った。
するとその話にきっちりとオチをつけてくれたのだ。
おー!その意気や!さすが、大阪のオンナや(笑)
なんとかなるよ、大丈夫!
と無言で伝えた。