足し算と引き算
日本人という民族は勤勉でアイデアマンである。
少しでも便利に、今より安全に、無駄なく作る、何より安全・清潔に…。
コンビニという業態はだから日本にはベストマッチである。
しかし、長い繁栄の後必ず反動がやってくる。
便利で安全がわからない世代が社会の中心となってゆく。
これのどこが良くできていて称賛に値するのか、感謝すべきなのか?
それがコピーを重ねてゆくうちに輪郭がぼけて、ついには実体が破壊されるのだ。
約10年のブランクの後で再度塾を立ち上げたが、生徒諸君の中に居て当然という人物にまだ会えていない。
へぇ、先生はそんなとこまで配慮してやってくれてたの?
そんな子は今や居ない。出てきて当然の物ばかりで暮らしてきたからだ。
自分の答案を私が採点していても知らん顔でお菓子を食べていたりする。
定期試験が終わっても、きちんと整理して持ってこない。
これは成績とは直結しないかもしれない。
が、確実に人間力は落ちている。
かつて台湾人は日本を日本人を崇拝してくれていたという。しかし、彼らは今や
『日本はどうしちゃったのですか?あの緻密な日本人はどこにいってしまったのですか?もう私たちは日本から何も学ぶべきものがない…』そんなことを言われている。
因みに台湾は尖閣諸島の領有を主張している。
しかし、それであるのに日本の支配下にある領土として中国を牽制してくれている。
だのに日本は何もしない。文句も言わない。
なんだか『顔なし』のようだ。
こんなことでいいのか?
もっと熱い心が必要なのではないのか?
少なくとも私はコンビニ塾、コンビニ先生役はしないことにする。