間違いだらけの中学受験+α

小さい小さい個人塾の塾長ブログです。

声量

私は、昔から子ども達によくこういう事を言ってきた。
『声の大きさを調節できない人はだめだよ』と。
それは『大きすぎる声』を想定していた。
言い始めて、数十年、今は『大きすぎる声』の持ち主は少数派となった。

ん?年のせいで耳が遠くなったのか?と思うことがある。
いやいや、違うだろ。
口をほとんど開けないでぼそぼそと言っている。

返事をしない。
挨拶をしない。
とにかくちゃんと声を出さない…。
これらは他とコミュニケーションすることを望んでいないか、する気がないか、いずれにしてもしないで生きてこられたわけだ。
私の育った環境では絶対に通用しなかったし、許されなかった。

何かというとこっぴどく叱られることが多い子ども時代だったが、今になってその躾に感謝している。

俗に言う『えらい人』の中には、基本的生活習慣や対人関係において不可欠の行儀作法ができていない人が少なくない。
昭和という時代に育てられた私は幸せ者である。