無駄話
古巣の塾でセンセイをしてきた。そこそこ賑わってはいたが、よくよく見るとほとんどがメイン塾に行くまでの『トランジット』だ。『塾学童』と言っても良いかもしれない。私はこの利用法を好きにはれないが、ま、それはいい。
で、塾学童。。。
その中に行くたびに顔を合わせる女子が来ていた。すごく小さくてかわいい女子である。そしてこの子は頑張り屋さんである。が、気が強いのか何なのか、よく問題に文句を言いながらこなしている。解けなかった問題を手伝った時も素直に晴れ晴れした顔をしない。悔しいのである。
そこに声の大きい別の女子が来た。とにかく自分のことを喋りまくっている。いつもなら叱られてしょんぼりするのに今日はなぜか叱られない。堰を切ったように喋り続けている。
そのおかげで、先ほどの子もほぐれたのか喋りだした。よくよく考えたらこの子とこんなに話をしたのは初めてである。
私は子どもとよく話をする。そこには色々な効果がある。
今日はこの子の普段の様子や、心持ちがとってもよくわかった。
で、ふと気が付くと帰る時間。急に慌てだした。宿題が終わっていないとママに叱られるからだ。
『勉強してたら〇〇〇先生が横に来てべらべら喋ってきたからできなかった言えばいいよ』と言ってあげた。
小さくて、それが原因で虐められているそうだ。
もっともっと話をしたいなと思いながら見送った。