できる子
この春に中学入試を受けた女子が居る。
ものの見事に受験校すべて不合格だった。保護者もこちらも(といっても私は蚊帳の外だが)大騒ぎだった。
そんなはずはない。あんなにできたのに!
少し離れたところで聞いていて私は吹き出しでいっぱい『ノー』を書き込んだ。
その子はちょっとした隙によく遊んでいたのである。
机上に置いてある解答も見ていたかもしれない。
少なくとも緻密さ丁寧さには欠けていた。
小学校、メインの塾、算数の個別、国語の個別、理科の個別…すべて場所がばらばら。しかもかなり遠いのである。そんなことまでしないと合格できないのか?
『レベル』は下がっても、一か所の塾に任せた方が効率があがるのではないか?
さらに言えば、それだけ個別指導が必要ってことは、メインの塾のレベルが合っていないのではないのか?はたまた、志望校の選定が根本的に間違っているのではないのか?
私は塾のチョイスだけでそう思ったのである。
いや、できます!
黙って勉強します!
パワーあります!
で、全部不合格だ。
彼女にかかわった先生達、雁首揃えて謝ってやれよ!
と私は思った。
きちんと子どもの力を把握できないようでは優秀な先生とは言えない。
まずは子どもを見て、状態を把握してあげないと。
プロなら『よその塾のクラス』だけで判断を狂わせてはいけない。
私の知っている範囲で最高額の個別指導は、20分あたり10,000円である。
これってどーよ。