本音
ワタシらの前によくあらわれる『優秀児』。
親は言う。難関私立中高一貫校から国立大の医学部へ行かせたい。
はいはい、結構ですね。
最近私はここでもう一発質問することにしている。
国立大がダメだったら私立大医学部でも大丈夫ですか?
はなはだ生々しい質問である。はい!とさらっと答える人は少ない。
国立大は学部に関係なく文系、理系で学費が決まる。
医学部なら6年で約350万。
一方で私立大医学部は安いところで2,000万強から5,000万越えまである。
そりゃ国立医学部に行ってくれたらありがたいわけである。
この差額、当然ほとんどが税金で賄われるわけだ。
それはいい。それはいいけど、こんなに税金使って医者にしてもらったのならせめてこの差額分だけでも地域貢献なりで恩返ししろよと言いたい。
なんで医者になりたいの?
人を助けたい?
ま、そうでしょね。
でもその奥に潜む本音に『儲かるから』ってのがないのか?
改めて緒方洪庵の言葉を医者の卵たちは肝に銘じるべきである。
優秀な人材は国の宝である。
だからこそその育成段階で厳しく育てる必要があるのではないか。頭が良くても人格的に問題点があるものはここで淘汰されるべきではないのか。
そういう『教育』がきちんとできたら医学界の問題点の多くは解決できるのではないのかと思うわけである。