初代『塾頭』
私の教え子君たちの中には、相当の親切者が居た。当時、明確には意識していていなかったが、『塾頭』に近いしくみができかけていた時期があった。
その『塾頭』が遠足のことで激怒している。
前述の三兄弟の長男くんが遠足に行かないと言っている。
クマはどうなんだ、それ許すのか?と鼻息が荒い。
ま、自由参加だし、強要できないじゃん…みたいな優柔不断さをみせたところ、彼自身が長男くんに『教育的指導』を入れた。
これは私の中でクマ塾劇場最高のシーンであった。
『お前さ、遠足行かないんやって?!』
「はい…」
『なんでやねん?用事でもあるんか?』
「いや、別に…」
『ほんならみんなと一緒に行こうや』
「…、…」
『あのさ、授業は年にそれぞれ40回以上あるやろ?だから、ま、風邪ひいたりで休んでもまだなんとかなるよな。でもな、遠足は年にたった2回しかないねんで。わかってるか?しかもクマ塾の遠足って、クマがどれほど大切にしてるイベントかわかってるか?それを用事もないのに休むってどういうこと?!』
ま、かいつまんで言えばこんな指導を入れたらしい。
で、結局長男くんは遠足に来たのである。来たら来たで楽しんでいた(^^ゞ
私は、本当に幸せ者だと思っている。
後日談として…。
この『塾頭』君と長男君は中高でも先輩後輩である。
蛇に睨まれたなんとかである。
長男君にしたら気の毒としか言いようがない(爆)