威厳
私は、自慢するわけではないが、母子家庭育ちである(^^;
小学生の時、自分と同じ学年で母子家庭は3軒だった。
うち2軒は死別で、残り1軒がうちであり、生き別れて母子家庭となった。
今では30%ほどの確率であり、女性の立場もよくなっているが、当時は白眼視されたものだ。
母親は一人年の離れた末っ子の私を時として負担に感じたこともあったようだ。これは僻みではなく、根拠がある。
で、私は、“必死に”ついていったわけである。
早く大人になって母親を楽にしてあげたい。
少なくとも母親に恥をかかせてはいけない。
白眼視されている子が非行に走ったら世間は容赦ない。
事実そういう誤解を受け、私は小学生の低学年にして“不登校児”になってしまった。
当時は“不”などという“否定の肯定語”はなく、“ただのずる休み”なのだ。
中学生になって進路相談があった。前夜、母親がこう聞いた。
『あんた、なんかやらかしてないか?』
『あ、はい。多分…(^^;』
翌日、懇談から戻った母親が言った。
『席に着いたら先生がな、手で机をパン!と叩きはってな…』
『うん…』
『先生、それはどう意味ですか?って聞いたら、太鼓判ですって言いはった。』
『どういうこと?……(◎_◎)????』
『あんたええ子らしいな』
母親はそう言って台所に立った。
今、こんな仕事をしていると知ったら母親は笑うだろう。
反面教師やな…とか(^^;
親は絶対的な威厳を示すべきである。
これを読んでくださっている方。
もし小さい子どもさんがいるなら、まず今日からスマホを見せないでください。
友達みたいな親はだめです。
そしてきちんと『お母さん』と呼ばせてください。