塾頭
小さい塾のくせに大きなことを書いてみる。
以前、私がやっていた塾で少しだけだが『塾頭』という機能が動き始めたことがあった。
ざっくり言えば、その日の『日直』ともいえるのだが、年かさでリーダーシップのある子をその役に指名してその日一日を任せてしまう…そんなような方法である。
その当時の子が今30前だ。私は当時からそういう形を採れて初めて『塾』と呼べると思ってきた。元々は塾長と同意の呼称なのだろうが、私の解釈は違う。塾頭は経営者ではない。
理想としては毎年塾頭が下の学年に受け継がれていく…そんなふうにしたい。
縦の関係と聞くと、昔の日本の姿を曲解した人が目くじらを立てそうだが、そんな歪んだイズムとは無縁だ。上の子が下の子を導くのが悪いことであるはずがない。(まぁ、そもそもそういう輩は、『上』とか『下』とかいう言葉にかみつくのだろうけど…笑)
だから下が上を敬うわけだ。
下に敬ってもらいたければ自分を磨くしかない。成績が良いだけでは人望は集まらない。
よく、勉強ができる子を偉い子と勘違いしている方がいるが、これは全くの見当違いである。その力を周囲のために使わなければエゴに奔るだけである。
ところで。
江戸末期、適塾という塾があった。
その最後の塾頭の末裔をお預かりしている。
ちゃんと育てなければ、私はただのビッグマウスである(^^;